第92回天皇杯・第83回皇后杯全日本総合バスケットボール選手権大会 japan basketball association
MENU

【レポート】Window2 諦めずに追い上げるも84-89でフィリピンに敗れ、4連敗

ak180226a

 「FIBAバスケットボールワールドカップ2019 アジア地区1次予選(Window2)」(以下FIBAワールドカップアジア予選)のラストゲームはフィリピンと対戦。最後まで諦めずに逆転を目指したAKATSUKI FIVE男子日本代表チームでしたが、84-89でWindow1に続きフィリピンに敗れ、4連敗を喫しました。

 開始5分で20-4、「パーフェクトに近い」とフリオ・ラマスヘッドコーチが言うほどのスタートダッシュに成功した日本。しかし、フィリピンはすぐさま立て直し、逆に第2ピリオドは同じく4-20のランを返され、41-46と逆転を許して前半を終えます。ラマスヘッドコーチ曰く、「相手に主導権を取られてしまうと緊張してしまって乱れてしまう」のが日本の弱点。そこを突かれながら点差を広げられ、第3ピリオドを終了時点で61-72と11点リードを奪われます。

 なかなか追い上げられない中、効果的に3Pシュートが決まり始めた日本が徐々に点差を詰めていきます。終盤は相手のミスを誘うディフェンスから#24 田中大貴選手(アルバルク東京)らが次々と速攻を決め、84-86と2点差まで詰め、残り時間は31秒。続くディフェンスではタフショットを選択させましたが、それでも決めてきたのが#7Castro選手でした。最後まで田中選手、#7篠山竜青選手が3Pシュートを試みましたがリングに嫌われ、84-89でこの日も勝つことはできませんでした。

ak180226b 69-70で敗れたチャイニーズ・タイペイ戦時、ラマスヘッドコーチはディフェンスに及第点を与えました。84点を獲ったフィリピン戦は、「しっかりペイントエリアへアタックし、そこからレイアップシュートなどの2Pシュートがよく入りました」と49.1%のフィールドゴールを成功させたオフェンスを評価しています。しかし、前の試合ではできていたディフェンスがこの日は敗因となりました。
「ディフェンスがうまくいかなかったことでオフェンスリバウンドを19本も獲られ、21点もセカンドチャンスからの失点を許したことが敗因です」(ラマスヘッドコーチ)

 「オフェンスに関しては自分の役割はできたと思います」と言うとおり、ゲームハイとなる23点を挙げた#6 比江島慎選手。しかし、敗因に話題が移ると「序盤でリードした後、相手は開き直って来た中で勢いを止められませんでした」とディフェンスが後手に回ったことでリードを広げられてしまいました。

 ディフェンス自体は全てが悪かったわけではありません。田中選手は、「相手にきれいな形ではやられていないです」という印象を持っています。しかし、「オフェンスリバウンドを取られたり、力でねじ込まれたシーンがすごく目立ちました」とペイントエリア内での失点が大きく響きました。日本にとって永遠の課題であるリバウンドは、日本がの29本に対してフィリピンは47本と大きく上回り、この差がこの日の大きな敗因でもあります。

 チャイニーズ・タイペイには1点差、フィリピンにはアウェイで5点差の惜敗。勝ち切れなかった原因として、さらにフリースローの精度もラマスヘッドコーチは指摘します。国際試合では1点を争う展開となる日本の場合、フリースローでの1点を積み重ねなければなかなか勝利をつかむことはできません。いずれも僅差での敗戦でしたが、それを勝ち切れなかったのが今の日本の現実です。

 比江島選手は、「今回に限らず、日本代表に入ってからずっと接戦を勝ち切ることが本当に少ないです。チームの差は勝負どころで出てくるので、明らかにそこは実力不足であり、経験不足なのだと言えます」と現実を受け止めています。しかし、チャイニーズ・タイペイ戦ではディフェンスが、そして今回のフィリピン戦ではオフェンスが、それぞれラマスヘッドコーチが求めるスタイルに近づくことができました。その両方が組み合わされば勝てるという兆しも見えはじめています。「チームとして、レベルの高いプレイをもっと安定的に維持できる時間帯を多く作れるようにならなければなりません」とラマスヘッドコーチは課題を挙げ、前を向いて進んでいくしかありません。

 男子日本代表チームは明朝にマニラを発ち、帰国の途につきます。今週末からすぐに再開するB.LEAGUEに備え、国内リーグを通してステップアップしながら次戦に備えます。FIBAワールドカップアジア予選1次予選のラストとなるWindows3は、6月29日(金)に千葉ポートアリーナで負けなし4連勝中のオーストラリアを迎えます。そして、本当に最後の戦いとなるアウェイでのチャイニーズ・タイペイ戦に望みをかけなければならないのが現状です。

ak180226c



page top